Dryeye
涙は、目の表面を覆って目を守るバリアのような働きをしています。その涙が少なくなったり、成分のバランスが崩れる病気がドライアイです。ドライアイは、「目の粘膜の肌荒れ」のような状態で、誰でも発症しうる身近な病気です。
ドライアイなんて、ちょっとガマンすればいいだけだから・・・なんて思っていませんか?ドライアイの目の表面を観察すると、角膜表面の細胞がはがれてしまい、傷ができていることがあります。(コンタクトレンズをはずすと、目の表面の粘膜が一緒にはがれるおそれもあります。)
また、ドライアイになると、涙の量が減ったり、蒸発しやすくなったりするため、目に入ってきた細菌や花粉などの異物をすぐに洗い流すことができず、感染症やアレルギーなどの炎症が起こりやすくなります。
ドライアイの原因は、コンタクトレンズ、パソコン、テレビゲームなどさまざまです。しかし重篤な疾患(シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群など)によるものもあるので、自己診断せず、眼科で専門的な検査を受けましょう。
ドライアイの治療の基本は点眼です。「ヒアルロン酸」が配合されている点眼薬は、ドライアイの治療に効果的です。ヒアルロン酸には粘りがあり、水分を保つ効果があるため、単に水分を補うだけでなく、涙や点眼薬を長く目の表面に維持します。その上、ヒアルロン酸には、目の表面の傷を修復する効果もあります。また、ドライアイは、涙の量や成分が変化しているため、水分量を補う目的で「人工涙液」が使われる場合もあります。
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